これらすべて不確かなもの単行本 ページ数 199ページ 作家名 あとり硅子 葵(あおい)、遠志(えんじ)、珠生(たまき)の兄弟は、九年前に母を亡くしその命日にのみ父と会うことになっていた。 母だけを愛していた父は何もできない人で、あまつさえ息子たちの名前さえ間違える。 遠志はそれでも父にはかない期待を抱いていたのだが……。表題作の他「天色神殿」「やまつみのころびね」などを収録。