雰囲気を召し上がれ シンプルな表紙のセンスにも好感度UP★ まったりした雰囲気を楽しむ作品です。 昭和チック(だと勝手に思っている)絵柄を堪能することが目的で購入。 まず、絵ありきということです。 服の皺の描き方とか、ほんとうに漫画的ですきです。かわいい。 大雑把なコマ割も好き。 ごちゃごちゃしてなくて、必要最低限の線で描かれる世界観がよいのです。 絵についてはこのくらいにして、中身について書きましょう。 ストーリーは、まったりスローテンポな恋物語ですね。 6年間の遠距離恋愛の末に、ようやく同じアパートに住むことになったカップルの話。 だから、恋の成就にすったもんだする段階ではなく、落ち着いて読めます。 ただ、このふたり、最後まで致しておりません。笑 というのも、受の恵ちゃんはノンケさんで、現実的に男とセックスが結びついてないんです。みいくんの告白を受けて、さあお付き合いしましょうってときにも、 「付き合うって言っても、何も変わんないよね」 と笑顔で言い切った上、 「えっちなんかぜったいむり」 とのたまったのでした。 そのことをトラウマのように覚えているみいくんは、先に進みたくてもキス以上のことができずにいるんです。でも、当の恵ちゃんはそのへんのことを理解してなくて、みいくんに他の男の影をみつけるとヤキモチ焼いたりとかして。かーいいの。 無垢で純粋な恵ちゃんの愛情表現は中学生レベルで、必死に自分の欲望抑えようと頑張ってるみいくんの臆病っぷりが面白いです