●主な登場人物/城石一(通称イチ。いじめられっ子の過去があり、普段は気弱な青年なのだが、その正体は、凶器となる蹴り技をもつ殺し屋)、ジジィ(年齢・本名不明。ヤクザの破門者たちを集め、犯罪集団「破門グループ」を組織)
●本巻の特徴/ジジィが立てた「平和の新宿(ハイキョ)計画」を、実行に移しているイチ。その内容は、6人の人物の殺害だ。初めに「破門グループ」の一員・昇と、阿藤組の生き残り・二郎を消したイチの次のターゲットは3人。1人は垣原組組長・垣原。もう1人は二郎の弟・三郎。そして残りの1人は、イチの正体を知る垣原組の鉄砲玉・金子だ。だがその3人も殺される前に殺そうと、イチを狙っている。イチが潜んでいる歌舞伎町サンライズマンションに乗り込んだ垣原、三郎、金子は、垣原・三郎の2人と、金子1人の二組に別れて、船木組が所有している部屋を片っ端から襲撃。垣原・三郎組は、遂にイチと出くわした。イチはまず三郎を秒殺。続いて垣原と争っている最中に、金子が拳銃を手にやって来た。絶体絶命の状況の中で、ひどいいじめを受けた高校時代の記憶が甦り覚醒したイチは、友でもあった金子を容赦なく蹴り殺す。
●その他の登場人物/垣原(垣原組組長。残虐な嗜好を持つ)、金子修二(垣原組の鉄砲玉)、三郎(阿藤組の生き残りで、人間離れした怪力の持ち主。今は垣原と行動を共にしている。双子の兄・二郎はイチに蹴り殺された)