「カバチ」とは広島弁で、文句や屁理屈のこと。法を知れば、それまで泣き寝入りしていた人もカバチをタレて(言って)、自分たちの生活を守ることができるのだ。 主人公の田村は、行政書士の大野と出会ったことでそのことに気づき、大野事務所に入所した。そんな田村が補助者として積んださまざまな経験を綴ったのが前作『カバチタレ!』。そして、試験に合格し晴れて行政書士となった田村が、新たに登場する女行政書士・住吉美寿々とともに、これまで以上にカバチをタレるのが『特上カバチ!!─カバチタレ!2─』である。
派遣社員として職を転々とする朝澤佑亮は、ある日家賃滞納を理由に、カギをとりかえられて部屋から閉め出され、カギの交換料と違約金を請求された。敷金ゼロ礼金ゼロの物件は、実は悪徳不動産屋が貧しい賃借人から徹底的にしぼりとるためのワナだったのだ。家財道具まで運び出された朝澤は徹底抗戦を決意! 後方支援に大野が出馬!