▼第1話/虹のつけ根▼第2話/本当の友達▼第3話/鏡のむこう▼第4話/本当の首吊り坂▼第5話/本当の幽霊▼第6話/人間以上▼第7話/ともだち暦▼第8話/棒高跳びの男▼第9話/近代史▼第10話/子どもの発想▼第11話/オモチャ箱●主な登場人物/遠藤健児(通称ケンヂ。2000年末、自分が子供の頃書いた「よげんの書」通りに、謎の男“ともだち”が世界を滅ぼそうとしているのを知り、戦いの末に命を落とす)、遠藤カンナ(ケンヂの姉・キリコの娘。ケンヂの遺志を継ぎ“ともだち”への復讐を誓う)、ともだち(=ケンヂの同級生・フクベエ。“血の大みそか”で狂言による人類救出劇を演じ、世界のカリスマとなった支配者)●あらすじ/1970年。ケンヂたちのグループに憧れるフクベエは、サンデーやマガジンなどの漫画を見せるといって彼らを家へ招く。そこには自分も仲間に入れて欲しいとの期待があったのだが、ケンヂたちは読むだけ読むと「秘密基地へ行く」と言って帰ってしまう。思惑が外れたフクベエが、後から一人でその秘密基地に行くと…(第1話)。●本巻の特徴/大阪万博が開催されていた1970年・夏。万博に行くことを日記に付けていたフクベエは、実際には行っていないことを隠すため、自宅にこもっていた。退屈の限界に来たフクベエは、唯一彼の秘密を知るサダキヨと共に、首吊り坂の屋敷に大きなテルテル坊主を仕掛け、ケンヂたちを驚かせようとするが…。●その他の登場人物/ヤマネ(ケンヂの同級生。細菌兵器の開発者だったが、逃亡して殺害される)、サダキヨ(ケンヂの同級生。“ともだち”を裏切って死亡。少年時代はいつもお面をかぶっていた)、万丈目胤舟(“ともだち”組織の幹部でもある、友民党の幹事長)、オッチョ(ケンヂの仲間。海ほたる刑務所から脱獄)、サナエ(「ともだち暦」3年の東京に住む少女。“ともだち”に不審を抱く)、カツオ(サナエの弟。ケガをしたオッチョをかくまう)