日本の地方大学で海洋生物の研究をしている、ある教授が書いたベニズワイガニの論文が、未来の貴重なエネルギー資源とされている「メタンハイドレート」採掘を実現化する鍵が隠されていると注目された。
その教授が助手と共に、ある中国人組織に拉致された。経済産業省の大臣は、中国政府との関係から政府同士の話し合いではない形として、ゴルゴに教授奪回を依頼する。しかし、ゴルゴは、「自分はスナイパーであって奪回というミッションは受けない」と断ってしまう。
その後、教授の死体が発見され、メタンハイドレート採掘実現化の鍵を活用されてしまうのを阻止したい大臣は、再度、ゴルゴに依頼するが……
表題作「燃える氷塊」の他、「極東の凶行」「デリート・G Gの消去」の傑作3編、2007年5月から2007年8月雑誌掲載の作品を収録しております。