トナリの地味子さん

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地味で物静かな隣人。 たまに顔を合わせた時は会釈をする程度の間柄。 互いを意識することなど全くなかった二人は、 休日にとある場所で出会ったことから急接近。 隣人から友人、そして恋人へと駆け上がっていく。
地味で物静かな隣人。 たまに顔を合わせた時は会釈をする程度の間柄。 互いを意識することなど全くなかった二人は、 休日にとある場所で出会ったことから急接近。 隣人から友人、そして恋人へと駆け上がっていく。
俺は親友の母親に恋をしている。 最初はきっとただの憧れだった。 親友の家が母子家庭であったこと。 そしてその言葉の意味を知った時、 自分の気持ちが音を立てて変化していくのを感じた。 この人は今、誰のものでもない。 依子さんは子供の言葉として聞き流していたかもしれない。 でも俺は――