最後列の窓際の座席に座る関くんは、教師から見えにくい位置であるのをいいことに、授業中に「内職」という名の一人遊びに興じている。クラス内郵便や、机の穴ゴルフといった誰しも遊んだことがある遊びから、将棋や囲碁、チェス、ドミノ倒し、棒倒しなど授業中の一人遊びを超越した行為、さらには机の研磨や砂金採りといった遊びとは呼べないようなことまで、こそこそと行う。
隣に座る横井さんは、真面目に授業に取り組もうとするものの、毎回関くんの奇怪な遊びが気になって授業に集中できず、ついつい見入ってしまう。しかも関くんの内職は、何故か絶対に先生にバレることが無い。この作品は、授業中に小さな机の上で繰り広げられる無限の可能性を追求したドラマである。
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