続・幻影城 52巻文芸・ラノベ(52巻) ページ数 524ページ 発売日 1988/08/08 作家名 江戸川乱歩 戦後間もなく英米探偵小説を入手した乱歩が、その読後感を「宝石」他に記す一方、丹念に収集、準備した文献目録などを纒めた画期的な大著。「類別トリック集成」は、ミステリーファンには必読の一章であり、附録に「戦後邦訳長篇探偵小説目録」を併録。第51巻「幻影城」は正篇。
幻影城 51巻文芸・ラノベ(51巻) ページ数 500ページ 発売日 1987/11/06 作家名 江戸川乱歩 本書は乱歩がはじめて「探偵小説評論集」と銘うったもので、わが国の探偵小説評論としては画期的な大著である。また克明な収集家である乱歩が丹念に準備した研究文献目録や日本の叢書目録、雑誌目録など、探偵小説愛好家にはたいへんな便宜を与えている。ミステリーファンには必読の書である。
探偵小説の謎 50巻文芸・ラノベ(50巻) ページ数 331ページ 発売日 1988/09/08 作家名 江戸川乱歩 評論家としても大活躍した乱歩が、戦後間もなく入手した海外探偵小説を資料に、英米の作家・作品を熱ぽく語った「随筆探偵小説」、丹念に集めた内外の探偵小説文献をわかりやすく分類した「探偵小説研究文献」他、そしてトリックについて綴った「探偵小説の謎」を収録。
鬼の言葉 49巻文芸・ラノベ(49巻) ページ数 405ページ 発売日 1988/10/08 作家名 江戸川乱歩 「鬼の言葉」では、探偵小説の在り方について熱っぽく語る乱歩。“謎と推理の興味を中心とするポー正系の形を踏襲すべき”といろいろな角度から主張する一方、日本探偵小説界を鋭く斬った本格的評論集。併録の「幻影の城主」は、自己分析と告白、怪寄への郷愁、古代ギリシアへの憧れなどを綴った随筆集。
悪人志願 48巻文芸・ラノベ(48巻) ページ数 257ページ 発売日 1988/11/08 作家名 江戸川乱歩 大正14年から昭和4年の初めまでに、「新青年」「読売新聞」他の求めに応じて執筆したものを、AからFまで六つに分け、まとめた随筆集。乱歩は日本探偵小説のジャンルを開拓し、一方では戦慄と論理の物語を続けざまに発表、読書界を驚倒させたが、この随筆では、自己とその身辺を率直に語った好エッセイ集。
海外探偵小説作家と作品3 47巻文芸・ラノベ(47巻) ページ数 247ページ 発売日 1989/02/08 作家名 江戸川乱歩 乱歩のミステリー小事典、第3巻。謎と論理へ異常な愛情を示すE・A・ポー。その姿は乱歩と二重写しとなる…。ポースト、ライスら13人。他に、優れた構想と大トリックの味を乱歩が見事に抄訳したE・クイーンの傑作中編「黒い家」。短編小説の粋を尽くしたC・ディクスンの「魔の森の家」の乱歩訳の2編を併録。
海外探偵小説作家と作品2 46巻文芸・ラノベ(46巻) ページ数 260ページ 発売日 1989/01/09 作家名 江戸川乱歩 乱歩のミステリー小事典、第2巻。ポーとならんで、探偵小説史上最も優れた作家と乱歩が挙げるチェスタートン。探偵小説作家の新たな顔を見せる文豪ディケンズ。不得手な分野と自認しつつ直截に語られるハメットやチャンドラー。乱歩の興味尽きない評論はR・スカーレットからH・C・ベイリーの29名に及ぶ。
海外探偵小説作家と作品1 45巻文芸・ラノベ(45巻) ページ数 256ページ 発売日 1988/12/08 作家名 江戸川乱歩 海外推理小説を作家別(50音順)に編纂。伝記・文献類がわかりやすく解説されているだけでなく、1950年代の海外ミステリー界の鼓動を如実に伝え、かつ乱歩の嗜好と独自の切り口が鮮やかに各作家に展開される評論集。乱歩の愛してやまぬJ.D.カーを含め、アタイヤからシムノンまでの23名を収録。
新宝島 44巻文芸・ラノベ(44巻) ページ数 455ページ 発売日 1988/11/08 作家名 江戸川乱歩 長崎港で海賊にさらわれた3少年。決死の脱出行を襲う大嵐。漂着した南海の孤島で、3人は幾多の試練に、智恵と勇気で立ち向かう。だが無人と思った島に人がいた。瀕死の英国人が遺した金の腕輪。遥か山上湖の果ての黄金国を目指して冒険は続く。他に「智恵の一太郎」と、単行本未収録の「赤いカブトムシ」を併録。
超人ニコラ・大金塊 43巻文芸・ラノベ(43巻) ページ数 422ページ 発売日 1988/10/08 作家名 江戸川乱歩 百十数年の時を経て生きるニコラ博士。「魔法使い」を自称する彼が生み出した人間入れ替え術。宝石商令嬢が、政治家の息子が、それとは知らぬ間に次々と入れ替えられて行く。にせ者の家族が食卓を囲む不気味!宝石商一家に不審を抱いた小林少年もまたニコラ博士の手中に…ニセ小林は笑顔で明智探偵に近づく。
おれは二十面相だ・妖星人R 42巻文芸・ラノベ(42巻) ページ数 490ページ 発売日 1988/09/08 作家名 江戸川乱歩 地球に接近する怪彗星「R」。微妙な軌道の揺れは、天文学上の法則にはずれ、巨大な宇宙船ではないかとの憶測も乱れ飛んでいた。そんな時、千葉県沖に謎の物体が落ち、海中よりカニ頭の怪人が出現する。「ワタシ、Rスイセイカラキタノデス…」。コンクリートを突き抜け、自在に姿を変化させるカニ怪人の正体は?
仮面の恐怖王・電人M 41巻文芸・ラノベ(41巻) ページ数 393ページ 発売日 1988/08/08 作家名 江戸川乱歩 ロンドンの「マダム・タッソー臘人形館」を模して、上野不忍池の辺に建てられた白亜の「中曾夫人臘人形館」。森閑とした館内に立ち並ぶ血塗られた歴史の主人公たち。ルイ14世時代のバスチーユ牢獄に繋がれた「鉄仮面」の人形が、少年探偵団の眼前で蘇り、何処ともなく消え去った時、恐ろしい事件が幕を開けた。
塔上の奇術師・鉄人Q 40巻文芸・ラノベ(40巻) ページ数 392ページ 発売日 1988/07/08 作家名 江戸川乱歩 古びた西洋館の屋根にそびえる煉瓦の時計塔。ふと見上げた三人の少年は、角ある怪人の姿を塔上に見出し、慄然とする。時に赤い道化師の姿と変って人々を脅かす怪人。その秘密は時計塔に隠されているのか?怪人を追った少年は、奸計により、大時計の鉄の長針に首をはさまれてしまう。刻一刻と死の刃がおりてくる!
奇面城の秘密・夜光人間 39巻文芸・ラノベ(39巻) ページ数 383ページ 発売日 1988/06/08 作家名 江戸川乱歩 ギリシア神話の美青年アドニスの石膏像に潜み、レンブラントの名画を窺う怪人20面相!彼の美術品・宝石への飽くなき渇望は、「奇面城」と名づけらた隠れ家に、燦然たる美の宝庫を造りあげていた。単身、奇面城へ潜入したポケット小僧の知恵と勇気に、城を守る猛虎も、猫と変わる。いま、奇面城の扉が開く。
魔法人形・サーカスの怪人 38巻文芸・ラノベ(38巻) ページ数 366ページ 発売日 1988/05/06 作家名 江戸川乱歩 永遠に若く美しくありたいと願う少女の心を弄ぶ謎の老人。悪魔の秘薬に少女は生きたまま人形と化す。人形好きの少女ルミが、人形館で出会った美女紅子…。目のさめるような金襴の着物姿の紅子の、頬の冷たさ!硬さ!「ルミちゃんも人形にしてあげよう」迫る怪老人に少女の悲鳴が滾る。少女探偵マユミも大活躍。
黄金豹・妖人ゴング 37巻文芸・ラノベ(37巻) ページ数 378ページ 発売日 1988/04/08 作家名 江戸川乱歩 金色の虹を描いて、白い月光の中を跳ぶ「黄金豹」。宝石を喰い、札束をかすめ、幻のごとく消えてしまう魔豹に、人々は慄然とする。園田家に収蔵された、豹の美術品の数々。「八方にらみの豹」と名付けられた一枚の日本画より抜け出した魔豹は、黒メノウと青ダイヤを嵌めこんだ金の豹を狙って、闇の中をしのびよって来る。
灰色の巨人・魔法博士 36巻文芸・ラノベ(36巻) ページ数 382ページ 発売日 1988/03/08 作家名 江戸川乱歩 謎のサーカス団に跳梁する、一寸法師に大男の道化、灰色の巨象、にじの女王。その背後に立ち現われる、怪賊「灰色の巨人」!「世界一の宝石美術館をつくる」と豪語する「灰色の巨人」は、真珠の宝塔「志摩の女王」を、大胆にも鮮やかに盗み去るや、息つく暇もみせず、5色に輝く「にじの宝冠」を狙ってきた。
鉄塔の怪人・海底の魔術師 35巻文芸・ラノベ(35巻) ページ数 389ページ 発売日 1988/02/08 作家名 江戸川乱歩 小林少年が、奇妙な老人に誘われるままに見たのぞきカラクリの世界!うっそうたる森にそびえる鉄の城と巨大なカブトムシの悪夢は、老人の予告どおり、現実の恐怖に姿を変えた…。背にドクロ模様を浮かべるこの妖虫は、鉄塔王国の使者だという。子供をさらって兵隊にしようとする怪人に、明智の怒りが爆発した。
怪奇四十面相・宇宙怪人 34巻文芸・ラノベ(34巻) ページ数 387ページ 発売日 1988/01/08 作家名 江戸川乱歩 都内の拘置所に収容されていた怪人二十面相から新聞社に手紙が届いた。『「四十面相」と改名し、新事業「黄金どくろの秘密」に乗り出す』と。世間は大騒ぎになり、拘置所長も警戒を強める。「黄金どくろ」とは何か? 小林少年がその謎に挑む! 「大金塊」に並ぶ暗号解読ミステリの快作!
虎の牙・透明怪人 33巻文芸・ラノベ(33巻) ページ数 408ページ 発売日 1987/12/08 作家名 江戸川乱歩 黄色と黒のダンダラの髪の毛をふりたてて、魔法博士が呪文をとなえると、天野少年の身体はフワリと宙に浮き、闇に溶けていった。驚く観客の耳に響く虎の咆哮…。天野少年はいずこに?行方を追う少年探偵団も、するどい牙に襲われて、虎にさらわれてしまった。明智先生助けてー(『虎の牙』)。『透明怪人』併録。
妖怪博士・青銅の魔人 32巻文芸・ラノベ(32巻) ページ数 434ページ 発売日 1987/11/06 作家名 江戸川乱歩 ギリギリと歯車の音を立てながら、月光を浴びて夜の銀座通りを歩く青銅の怪人!ピストルの弾をも撥ね返す鉄の身体は、追えば煙のように消え失せてしまう。時計という時計を狂ったように盗んでいく魔人の狙いは?「皇帝の夜光の時計」があぶない!戦後初の少年探偵物「青銅の魔人」。「妖怪博士」を併録。
怪人二十面相・少年探偵団 31巻文芸・ラノベ(31巻) ページ数 454ページ 発売日 1987/09/25 作家名 江戸川乱歩 神出鬼没!大胆不敵!気の入った宝石、美術品は、公然と予告したうえで略取する手口の鮮かさ。20の顔を持つ怪盗の出現に世間は沸いた。あざ笑う怪人に敢然と立ち向かったのは日本一の名探偵明智小五郎と、小林少年ひきいる探偵団の面面。智略を傾けせめぎあう大評判シリーズ、第1作、第2作。
畸形の天女 30巻文芸・ラノベ(30巻) ページ数 394ページ 発売日 1989/04/10 作家名 江戸川乱歩 義歯と変装が会社社直長宮崎圭助に与えた甘美な二重世界。もう一人の自分、松永昌吉が千住の裏町で邂逅した少女は、彼の夢の国の天女か。江戸川乱歩、大下宇陀児、角田喜久雄、木々高太郎の四作家の個性が、意想外の展開となって花開く「畸形の天女」。他に7篇のリレー小説と、中断長篇「二人の探偵小説家」収録。
十字路 29巻文芸・ラノベ(29巻) ページ数 261ページ 発売日 1988/02/08 作家名 江戸川乱歩 美しい秘書との結婚を夢みる商事会社社長は、逆上した妻を誤って殺してしまった。友人の商業美術家と自分の妹との結婚に反対する売れない絵かきは、泥酔している。その夜、神宮外苑の十字路で二つの運命が交錯した!売れない絵かきと瓜ふたつの私立探偵・南が、運命の糸をあやつり始める!
堀越捜査一課長殿 28巻文芸・ラノベ(28巻) ページ数 354ページ 発売日 1989/02/08 作家名 江戸川乱歩 警視庁堀越捜査一課長は、差出人に心当りのない1通の手紙を受け取った。それには、5年前の銀行強盗事件の経緯が仔細に記されてあった。差出人は一体何者か?そして犯人は?乱歩得意の1人2役のトリックを駆使した倒叙推理小説。他に『月と手袋』『防空壕』『妻に失恋した男』『ぺてん師と空気男』『指』を併録。
影男 27巻文芸・ラノベ(27巻) ページ数 304ページ 発売日 1988/05/06 作家名 江戸川乱歩 無数の名前を持つ隠身術者の影男―衣装はもとより背の高さ、顔面、頭髪にも化身の術を応用し、70歳の老人にも、20代の美女にも化ける。一方で小説を書き、人間の裏面を暴いて人気を得ている。その影男が殺人請負業に乗り出すや、奇々怪怪、残虐非道の事件が巻き起こる。名探偵明智小五郎の頭脳が勝つか?
奇譚/獏の言葉 59巻文芸・ラノベ(59巻) ページ数 341ページ 発売日 1988/05/06 作家名 江戸川乱歩 乱歩23歳。日本探偵小説界の概況と小説観を記し、自らまとめた手製本をそのまま写真複刻。
魔術師 10巻文芸・ラノベ(10巻) ページ数 321ページ 発売日 1988/01/08 作家名 江戸川乱歩 厳しい警戒網をものともせず忍びこむ不気味な殺人予告。犯人探索に乗り出した明智小五郎が悪辣な罠に落ち、その生命、風前の灯。犯人の心やさしい娘に助けられ一度は危地を脱したかに思えたが……新聞は一斉にこの名探偵の非業の死を報じた。復讐の鬼と化した魔術師の、残虐無比な連続殺人が始まった。
黄金仮面 11巻文芸・ラノベ(11巻) ページ数 343ページ 発売日 1987/09/25 作家名 江戸川乱歩 無表情な能面のような黄金仮面、その口から顎にかけて、一すじタラリとまっ赤な液体が流れる。仮面の黒く割れた口が少しずつ形を変えて、大きな三日月型の笑いの表情になり、シューシューという笑い声をたてる。黄金仮面の正体は何物か、その目的は? 明智小五郎と黄金仮面の華麗な戦いが始まる。
猟奇の果 9巻文芸・ラノベ(9巻) ページ数 290ページ 発売日 1988/10/08 作家名 江戸川乱歩 金と暇を持てあましている青年が刺激を求め猟奇に魅入られる。ある日友人とそっくりの男を見かけ追跡していくうちに妻と通じているのではないかとの疑惑にかられ、幽霊男を撃ってしまった。殺人者となった青年は奇蹟を売る男から声をかけられ闇の世界へ入り込む。一方幽霊男は……? 明知名探偵登場の長篇。
蜘蛛男 8巻文芸・ラノベ(8巻) ページ数 352ページ 発売日 1987/11/06 作家名 江戸川乱歩 美術商の事務員に応募した里見芳枝が失踪した。そのバラバラ死体は石膏像になり中学校へ送られた。姉の絹江は刺殺死体で水族館の水槽に浮かんだ。その残虐な手口から青ひげ、のちに蜘蛛男と呼ばれる犯人は鼻と上唇のあいだが短い美人ばかり次々と襲う。名探偵明智小五郎との対決が待っている!
陰獣 5巻文芸・ラノベ(5巻) ページ数 390ページ 発売日 1987/12/08 作家名 江戸川乱歩 私は、博物館で妙齢の婦人・小山田静子と知り合い、作家仲間の大江春泥のことを尋ねられた。春泥と静子の関係は? 静子の項に這う一筋のミミズ腫れの傷痕。私は妖しい人妻に魅せられながらも、意外な事実に気がついた。ユニークな乱歩世界を展開し、トリックを駆使した力作。他に十篇併録。
孤島の鬼 7巻文芸・ラノベ(7巻) ページ数 370ページ 発売日 1987/09/25 作家名 江戸川乱歩 私は貿易会社の美しい同僚木崎初代との恋に燃えあがっていた。ところが初代が殺され、素人探偵の友人も同一犯人の手にかかったことから私は復讐を誓った。私に好意を寄せる医学生の諸戸道雄は、初代が大切にしていた家系図を見ると、気味悪そうに自分の出生を語った。そして郷里の島へ二人は旅立った──
虫 6巻文芸・ラノベ(6巻) ページ数 251ページ 発売日 1988/06/08 作家名 江戸川乱歩 厭人癖が嵩じて土蔵の中に籠って生活している男の前に、友人が女優になった幼馴染を伴って現れた。たちまち初恋が再熱した男に女優は冷たい。執拗に追い求めた挙句、殺害して自分の土蔵に運び入れ、狂気の愛に酔い痴れるも束の間、恐しいことに……(「虫」)。「押し絵と旅する男」「芋虫」等傑作短編四篇収録。
パノラマ島奇談 4巻文芸・ラノベ(4巻) ページ数 363ページ 発売日 1987/09/25 作家名 江戸川乱歩 小説家人見広介は、自分とうり二つの大富豪菰田源三郎が病死したのを幸いに菰田になりすまし、莫大な財産を使って沖の島に長年の理想のパノラマ島を作りあげた。彼はその物狂わしき王国の君主として、妖美の幻想の世界に酔い痴れていた。果たして彼の正体を見破ったものはだれか?
湖畔亭事件 3巻文芸・ラノベ(3巻) ページ数 339ページ 発売日 1988/03/08 作家名 江戸川乱歩 山奥深く、湖のほとりに宿が一軒。泊まり客の一人、のぞき趣味の男が潜望鏡を女風呂に仕掛け、隠微な楽しみに耽っていた。ある夜、女の背中にギラリと光る短刀がつきつけられ、まっ赤な血がタラタラと流れた。あわてた男が調べると風呂場には大量の血の跡が……。同宿の画家と探索に乗りだした。「闇に蠢く」併録。
屋根裏の散歩者 2巻文芸・ラノベ(2巻) ページ数 355ページ 発売日 1987/11/06 作家名 江戸川乱歩 世の中、つまらない、おもしろくない、なんにもしたくない。そんな彼が発見した最後の隠微な快楽が天井裏からの他人の部屋のノゾキ見。明智小五郎(「屋根裏の散歩者)。 算盤の珠を動かし好きな女をくどいたあげくは……現代パソコンマンもご用心(「算盤が恋を語る話」)。 エーッと驚く傑作を14篇収録。
二銭銅貨文芸・ラノベ ページ数 353ページ 発売日 1987/02/26 作家名 江戸川乱歩 大金を盗んだ紳士泥棒がつかまった。だが金の隠し場所は白状しない。盗金を追う俄か探偵。彼は謎の二銭銅貨に封じられていた暗号文を見事に解き、まんまと金をせしめたが……。二転三転するトリック。日本の探偵小説に革命をもたらした表題作に、明智小五郎初登場の「D坂の殺人事件」など九篇収録。
書簡・対談・座談 64巻文芸・ラノベ(64巻) ページ数 298ページ 発売日 1989/04/10 作家名 江戸川乱歩 大正十一年から昭和二十一年にかけて、友人・知人・恩師に世相を映しながら認めた書簡を収録。特に、井上良夫との間に取り交わされた「探偵小説論争」は探偵小説マニアには、必読の一ページである。 「対談 座談」で、各分野の人々と打ち解けて話合う姿は、かつての厭人癖を払拭していて興味深い。
乱歩年譜著作目録集成 65巻文芸・ラノベ(65巻) ページ数 218ページ 発売日 1989/05/01 作家名 江戸川乱歩 明治27年10月、三重県名張町に誕生した乱歩は、祖母に溺愛されながら幼年期を過す。美少年に仄かな憧れを持った少年時代。大学入学のため上京、海外探偵小説を読み耽る一方、翻訳も試みる。この頃に得た知識や経験が後の乱歩を支える。他に「著作目録」を併録。乱歩ファンには必読の資料満載の最終巻。
子不語随筆 63巻文芸・ラノベ(63巻) ページ数 346ページ 発売日 1988/07/08 作家名 江戸川乱歩 小説家はもとより、評論家、書誌研究家としても活躍した乱歩が遺した未刊評論のうち、昭和27年から昭和37年までに「宝石」「毎日新聞」他に執筆したものを発表順に収録。英米作品を熱情をこめて紹介する傍ら、積極的に海外作家との交流を求めた乱歩の活動経緯なども綴られた興味深い評論集。
幻影城通信 62巻文芸・ラノベ(62巻) ページ数 338ページ 発売日 1988/06/10 作家名 江戸川乱歩 乱歩が遺した未刊評論のうち、戦後、各方面の雑誌・新聞に執筆したものを、発表順に収録。「宝石」「黒猫」「中央公論」「読売新聞」などに掲載されたもので、書評、映画評及び内外の探偵小説作家を鋭いタッチで論じる一方、探偵小説の現状などを記した評論集。続篇として第63巻「子不語随筆」がある。
うつし世は夢 60巻文芸・ラノベ(60巻) ページ数 295ページ 発売日 1987/09/25 作家名 江戸川乱歩 乱歩が遺した未刊随筆のうち、戦後、執筆したものを、発表順に収録。「宝石」に書いた『幻影城通信』をはじめ、現在入手がむずかしい「ぷろふいる」「トップ」などの探偵雑誌に掲載されたもので、交遊関係、故郷の思い出、影響をうけたものなど、乱歩の人間像が浮きあがる。
乱歩随想 58巻文芸・ラノベ(58巻) ページ数 226ページ 発売日 1989/03/08 作家名 江戸川乱歩 評論家・乱歩が探偵小説の在り方を鋭く突く一方、折々の交友関係、自作及び創作活動にまつわる思い出などを綴る。未収録作品では、昭和36年に桃源社から刊行された『江戸川乱歩全集』に執筆した“あとがき”を併録。これは乱歩小説をほとんど網羅した自作解題で、乱歩ファンには必読の一頁である。