「戦争は絶対に反対!!」と考えている読者の皆さん。筆者も戦争は絶対に反対です。
しかし、「もう戦争は絶対に起こさせない」と決意しているにしても、かって、大日本帝国が行った戦争の全てを「絶対悪」として決めつけ、一顧だにしないことは大きな間違いです。
将来に同じような悲劇を繰り返さないためにも、過去の事実は、そのまま、ありのままを見つめなければなりません。
また、近隣諸国に対して過去の戦争をひたすら反省し謝り続ければ、日本の平和が未来永劫に維持できるのかと言うと、どうもそうではなさそうです。昨今の世界情勢を見ればよく分かります。
そうです。平和を求めるならば、不断の積極的な努力が必要なのです。平和を求める、その努力の第一歩として、大日本帝国の歴史を見つめ返してみたいと思います。
その手法ですが、何か特別に難しいことを考えるのではなく、あくまで、現代日本人の常識でもって、その歴史を見つめ返します。
この本の大まかな内容は、以下のようになります。
1. 19世紀に世界中で貪欲な植民地獲得競争を繰り広げた、欧米露など、列強における帝国主義成立の背景を理解します。
2. 日本が大日本帝国として、唯一の選択肢として、列強の仲間入りを目ざさねばならなかった理由を明白にします。
3. 大日本帝国が、列強の仲間入りを果たす過程において、ユダヤ人問題が深く関わっていたことを理解します。
4. 大日本帝国の帝国主義は、その理念を大アジア主義に基づいていたこと。そして、白人列強の人種差別を撤廃して、アジア諸国の共存共栄を目ざしていたことを理解します。
5. 大日本帝国が列強に伍して、列強間の激烈な闘争に挑んでいく過程で、国際共産主義運動(コミンテルン)が大きな影響を及ぼしたことを理解します。
6. その起源から現在に至るまで、中国と韓国の反日運動は、上記の国際共産主義運動(コミンテルン)に根ざしていることを理解します。