「焦らすなよ」彼はまっすぐな言葉と視線で俺を逃がさない―…。俺は生粋のゲイだ。そして経験上、ノンケの男と付き合うほど不毛な事はない。それがタチの悪い男ならなおさら…。行きつけにしているお店に最近イケメン君の工藤が入ってきた。衝撃的な出会いと何度にもわたるアプローチを経て「友達からなら」という変な条件付きで付き合う(?)事となった。工藤はまっすぐでめげない、一途、イケメン…そして、タチが悪い男。…何度も言うが、経験上、ノンケでタチの悪い男と付き合うほど不毛なことはない。これは好きになったら痛い目を見るパターンだ。本気はダメだ…昔と同じは、怖いんだ―…。ノンケ男と臆病なゲイ男の恋の話。