お前を生かすためなら、俺はなんでもする
天狗への転成が適った雪宥は、剛籟坊の伴侶として祝いの席を設けられる。そこで大天狗たちから祝いの品をもらうのだが…。
不動山の大天狗・剛籟坊の一途な愛を受け、無事に天狗へ転成した雪宥。他山の大天狗たちを招いたお披露目や、剛籟坊と二人きりの新婚旅行など、めでたいこと続きの日々。そんな中、ご伴侶様とあがめられ、剛籟坊の愛情に守られてばかりな自分を振り返った雪宥は、彼の伴侶として相応しい自分になるため、神通力の修行に励むように。しかし、見たいものを見せてくれるという水鏡で生き別れの母親を覗き見た雪宥は、鏡の中へ吸いこまれてしまう。闇の中、必死で剛籟坊に助けを求める雪宥だが――。