清純女優のイメージを守るため、矢作に助けを求める瞳。矢作はドラマ撮影が終わった後、記者会見で全ての責任を被った。また瞳も、全財産を被害者救済に投げ出すことで、世間の非難を回避する。ドラマで共演した山本の娘・千賀子とも姉妹の名乗りを上げ、公にはしないで助け合っていくことを誓った。ドラマは大成功し3年後、人気実力派女優の地位を不動のものにした瞳は、舞台『鬼嫁鬼姑』に出ることになった。若手天才演出家・秋葉秀介のオファーである。舞台一筋の大女優若森照子にしごかれるが、足を挫きながらも立派に舞台を勤めあげたことで認められた。その間次第に秋葉に惹かれていく瞳。初恋と言っていい感情だった。