凄絶なる虐げの果てに産まれるは、暴発的なまでの殺意か狂恋の塗れか──黒湖(クロコ)の元へやってきた凛子はひな子と同じ私立まりも學園の、初等部に転入する。初日から學園になじみ始めたその刹那、高等部の校舎が爆発──。學園からの通報を受けてやってきた黒湖は、これが事件であり、犯人から脅迫を受けている旨を全校生徒に告げる。そして、黒湖の前に蘇芳皆子と名乗る高等部三年生が自首してくる。爆弾を自製する才能に惚れた黒湖は、彼女が爆弾を作る動因“壮絶なる虐め”と対峙し、事件は解決かと思われたが、皆子も知らない別の爆発が起こり…。