変人vs.暴君!?
いざ舞台は、帝国の首都ローマへ――。
長い旅を終え、ようやく帝都ローマに到着したプリニウス一行。彼らを待ち受けていたのは、爆発寸前の鬱屈を抱えた皇帝ネロであった。皇帝ネロは、日々その神経を消耗させ、プリニウスとも一触即発の緊張関係が続いていた……。
帝国の繁栄と隆盛を象徴する首都ローマであるが、一方で、テヴェレ川の向こう岸は、腐乱死体が転がり、酔漢と売春婦が往来する魔窟のような場所だった。その街を夜な夜な徘徊する皇帝ネロ、持病に苦しむプリニウスとその好色な主治医、謎の美少女娼婦と若き書記官エウクレス、お付きの軍人フェリクスとその妻……。
魔都の闇に交錯する人間模様を色濃く描く、歴史伝奇ロマン待望の第2巻!