「近代亜細亜料理紀行」の著者である佐久間鋭司を探すため、兄弟子である曽根崎総一郎の店である「ガネーシャ」を探していた高円寺マキト。彼は「黄花楼」などの店を転々としながら、ホームレスさながらの状態で3ヶ月彷徨っていたところを、総一郎の娘の曽根崎結維に干からびた状態の所を救われ、ようやくガネーシャに辿り着いた。しかしそこには総一郎の姿は無く、店も閑古鳥の鳴いている状態であった。そこでマキトは恩返しのため、ガネーシャの再建に協力することとなる。大手老舗料理屋・翠蓮によるガネーシャの買収工作や、店舗の焼失、結維に好意を持つかつての知人ライアンの挑戦などにより、マキトと結維は何度も危機に陥るが、そのたびに絆を深めていく。マキトは料理人としていろんな悩みや問題を抱えた客にカレーを食べさせ、本人の力になったりカレーを通して気付かせたりと、人間ドラマ的なエピソードも展開する。