1985年から1989年にかけて集英社『週刊ヤングジャンプ』に連載された。当初は主人公の退魔師孔雀が化け物退治をする1話完結のシリーズだったが、凶皇仏を祭る嬲楽尼とのエピソードから本作の最終的な敵となる闇の密法集団・六道衆(リクドウシュウ)との戦いが開始される。
伝説の大魔王・孔雀王の復活を画策する大聖歓喜天、黄播星に操られた死人・倶摩羅、魔神軍荼利の画策により闇の大日如来と化した悲劇の姉弟オルガとオカン、裏高野退魔師でありながら闇に落ちた鳳凰、これらの敵と戦い抜いた孔雀は神の聖杯を巡るラストバタリオンとの最終対決へと向かう。しかし、その背後には双子の姉・朋子の姿があった…。これら孔雀出生の秘密を縦糸とし、世界中のいろいろな神話をモチーフとした壮大な物語としてストーリーは最終局面へと向かうこととなる。
ヤングジャンプ史上初の集英社青年漫画大賞に選出された作品であり、編集部の期待も大きく、読者にも良く受け入れられて大ヒット作となった。そのため萩野にかかる負担も非常に多くなってしまい、「(孔雀王連載当時は)もう、いつでも描くのを止めたいと思っていた」と後に述懐している。
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