ノラ(野良犬・孤児)の黒犬・のらくろ(野良犬黒吉)が、猛犬聯隊(猛犬連隊)という犬の軍隊へ入営して活躍するという話(舞台モデルは帝国陸軍)。最初は二等卒(二等兵)だったが徐々に階級を上げ、最終的に大尉まで昇進する(当初、のらくろを少佐に昇進させるつもりだったが軍から苦情[9]があり、やむを得ず大尉で除隊させた。別説では、少佐になると偉くなり過ぎて前線にはやたらに出せず、動かし難い)。戦後に描かれた話には、戦闘描写はあるがほとんど誰も死なず、物語の序盤で軍隊は解散する。孤児ゆえの辛さを描写する事もあるが、田河はこの辺りの描写を自分自身と重ね合わせたという。ブル聯隊長、もしくはモール中隊長が父親的な役割を演じている