アメリカを去ったすばるはヨーロッパへ渡り、ユーリ・ミハイロフ率いる「ベルリン・ワルデハイム・バレエ」に所属、パ・ド・ドゥのペアとして盲目のダンサー、ニコ・アスマーと組む。日本凱旋公演を通じて絆を結んだふたりは、ヴァルナ国際バレエコンクールに出場してグランプリを獲得する。すばるは中国雑技団出身のシュー・ミンミンと、同世代のライバルとして互いの存在を認め合う。
すばるは交通事故で重傷を負った母親に会うため帰国し、和馬の件以来続いていた不和を解消する。母を励ますためプリシラ、ユーリ、ニコ、ミンミンと共に「不思議の国のアリス」を上演、そこでプリシラの高みを肌で感じ取る。
7年後、すばるは恩師日比野の夢であったパリ・オペラ座の舞台に立っている。そして、ニコと結婚し、フランス人以外では初めてオペラ座の最高位「エトワール」へと近づく。