伴省吾は、福岡市内のイタリアンレストラン「サンマルツァーノ」でアルバイトしつつ調理免許もとって、将来は恋人・恵理と店を持つことを漠然と夢見る大学3年生。ある日、店のオーナーから、彼の弟分がオーナーシェフを務める東京・六本木の店へのヘルプを勧められる。だが、その調理場のペースに全くついていけず、皿洗いに回されてしまい…(第1話)。●本巻の特徴/少々手が遅くても、味なら負けない…と、地元でメインだった誇りをかけて臨んだブロード(煮出し汁)作り。だが、それにも失敗した省吾は、先輩の香取から散々に殴られた挙げ句、"バンビーノ(ガキンチョ)"呼ばわりされてしまう。実力派作家が描くイタリアン厨房ドラマ第1集。●その他の登場人物/高橋恵理(福岡に住む伴の恋人)、六本木「バッカナーレ」の人々:宍戸鉄幹(オーナーシェフ)、美幸(支配人)、与那嶺(給仕長)、桑原敦(副料理長)、香取望(パスタ場担当)、日々野あすか(アンティパスト)、妹尾雅司(先輩の見習い・アップレンディスタ)