▼第110話/感情▼第111話/責任▼第112話/証明▼第113話/鼓動▼第114話/記憶▼第115話/名簿▼第116話/自立▼第117話/走れ▼第118話/自由▼最終話/出発●主な登場人物/仙崎大輔(福岡海上保安部に所属する若手海上保安官。 PLH型巡視船“かいこう”の航海士補)、入谷弘治(かいこうの潜水員。20歳の新人。通称コージ)、浦部美晴(毎朝新聞の新米記者。大輔の恋人だったが…)
●あらすじ/沈みゆく機体の先端部に挟まれ、動けなくなってしまったコージ。彼を救おうと大輔は、人間には無理といわれている水深50mへの深々度潜水に挑む。思考能力さえも停止してしまう極限の状態で海底までたどり着いた大輔は、そこにまだ生きているコージを発見した。だが酸素もほとんどなく、凍りつくような海水の中に長い時間いたコージは、ほとんど意識がない危険な状態だった。大輔はコージを抱き抱え、今度は全力で海上へ向かう。その頃、美晴は大きな疑問を感じながらも、犠牲者の遺族への電話取材を続けていた(第110話)。●本巻の特徴/J-WING 206便が見舞われた大事故の顛末を、大輔、コージ、浅井機長、美晴、隆志など様々な立場から描破。そして事故が一応の終結を迎えた後には、各自がそれぞれの道を歩きだす、感動の完結集。●その他の登場人物/浅井亀吉(「J-WING」のパイロット。40歳)、石原隆志(美晴の元婚約者。「J-WING」勤務)