1週間の密着取材から、ケネスの大統領への情熱を知った鷹志は、その情熱のルーツを探ろうとベトナム戦争からケネスを知るアーサーにインタビューを試みる。ケネスとアーサーが初めて出会ったのは、サイゴン陥落の3年前。当時“ダスト・オフ”と呼ばれる負傷兵の護送任務についていたアーサーは、腹部に銃弾を受け、重体の状態に陥っていた海兵隊員、ケネスを救助ヘリで搬送することになる。もう助からないだろうと思われていたケネスは、混濁した意識の中で必死に誰かに呼びかけていた。「……コ…すまない…お、俺は…戻れない。俺は……大統領…に……なる!」
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