▼第30話/仲間▼第31話/疑惑▼第32話/理由▼第33話/時計▼第34話/幻覚▼第35話/潮流▼第36話/遭難▼第37話/空を▼第38話/青空▼第39話/殉職 ●登場人物/仙崎大輔(福岡海上保安部に所属する新米海上保安官)、浦部美晴(毎朝新聞の新人記者)
●あらすじ/潜水士の資格を取るため訓練を受けていた大輔。訓練は2人一組のバディを組んで行なわれた。ウエイトを腹に乗せて背泳ぎで25m泳ぐウエイト背面や、2分30秒の呼吸停止など、その大変な訓練も1週間が過ぎた。その日の晩、大輔とバディを組んでいた工藤がいないことに気付いた。どうやら工藤は、夜10時30分以降は外出禁止にもかかわらず、2日ほど前から夜になるといなくなっていたらしい。訓練で後れを取っている工藤が脱走したのではないかと心配した訓練生たちは、教官に知られないように工藤を探しはじめた。そこへ、ひょこっと工藤が帰ってきて、無断外出の理由を尋ねる大輔。しかし、工藤は何も答えなかった。訓練生の中に工藤に対する不信感がつのるなか、大輔は工藤がひそかに、ホテルのプールで苦手なウエイト背面の練習をしていることを突き止めた(第31話)。 ●その他の登場人物/工藤始(潜水士の訓練所で大輔とバディを組んでいる)、三島優二(潜水士の訓練生たちのリーダー的存在)