時は2014年、所は大震災後の東京シティ。
元刑事の私立探偵・風林寺悟空は、警察時代の同僚が次々に自殺する事件を追跡中、上層部からストップを掛けられる。忠告を蹴って調査を続けるが、敵に捕まり同僚の刑事たちと同じように自殺に見せかけて殺されそうになる。自殺の原因は、敵の刺客による強制催眠術だった。悟空は咄嗟の判断で自ら左眼を刺しその罠から逃れる。
その経緯を観察していた謎の存在は、可視光線はもとより赤外線・紫外線・エックス線まで感知可能なセンサーを持ち、ファイアーウォールさえ突破して全世界のネットワークにアクセス可能な超高性能コンピューターの小型端末機が組み込まれた義眼、そしてその義眼で制御する伸縮自在のスティック“如意棒”を悟空に与えた。コンピュータに支配された現代世界では、その気になれば世界を破滅に導くことも可能な“神の目”を手に入れた悟空は、その力を使い様々な事件の調査解決に乗り出す。