江戸時代(1603~1867)末期の日本で、荒れ地の開墾に生涯をささげた武士の一生を描いた、長編時代劇です。
江戸時代末期。足伏(あぶせ)藩の領地には、足伏が原と呼ばれる広大な荒れ地がありました。
安政三(1856)年夏、家臣の須田紋左(すだもんざ)は、藩主に、この原始境・足伏が原(あぶせがはら)の開墾を申し出ます。
しかし、柳生周馬ら、ほとんどの家臣が開墾に反対したため、須田紋左は、妹のつぼみ、中間(ちゅうげん=使用人)のペク内らとともに、自分たちだけの手で開墾をしなければならなくなります。
ところが、地元のやくざ・黒主屋重兵衛による妨害や、自然災害のために開墾は進まず、さらに須田紋左の味方だった掃海(そうかい)和尚も、洪水に呑まれて死んでしまいます。
無一文になった紋左は、それでも開墾をあきらめず、全財産を投げうって、開墾を続けるのでした。 やがて、そんな須田紋左の周りに、彼を応援する人々が、少しずつ集まり出したのです。
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