今の世の中は、便利なもので溢れています。私たちの身近な機械技術のほとんどにはプログラムが組み込まれており、多くの人が、それを意識することなくプログラムを利用しています。
そういった需要の高まりもあり、政府は、2012年から中学校の技術・家庭科でプログラミングの授業を必修とし、2020年には小学校から義務教育の一環としてプログラミング教育を行うという方針が打ち出されています。
「 小学校からプログラミングなんて早すぎはしないか?」と思う方も少なからずいらっしゃるかもしれませんが、プログラミングの根本は、「専門知識」ではなく、「物事の考え方」にあります。つまり、「課題に対して、どのようにすれば最もよい解決策になるのか」といった論理的思考力が最も重要なのです。プログラミングで重要とされる力は、人生の様々な場面で役立つものですから、子供のうちにプログラミングに触れ、論理的思考を養うことは非常に有益でしょう。
本書は、小学校高学年くらいからの子供さん達に向けて、「プログラミングってなに?」という根本的なところから、イラストを使ってやさしく解説しています。そして、お子さんはもちろん、あまりプログラミングに触れたことがないお父さん、お母さん方も、ぜひご一緒にお読みください。本書を通して、「プログラミングってどんなものなのか」「どんな力が養われるのか」知っていただくことで、「よくわからない、難しそうなもの」というプログラミングの印象が、変わることと思います。