死を心配する必要はない。見えないことに意味がある。
救急医療の第一線で命と向き合い、たどりついた、「人はなぜ生きるのか」の答えがここに。
子供の頃から人は死んだらどうなるのだろうかと考えていた著者が、自らの母親の死を通して感じたのは、「死を心配する必要はない」ということだった。目には見えないけれども、「おかげさま」という言葉の力は自分の周囲に満ちている。
死を心配せずに毎日を楽しく生きることが今回の人生を与えられた私たちの使命であり、何よりも今を楽しむことこそが、最も重要なキーワードなのだ。
〈肉体の死は誰にも等しくやって来ますが、死後の世界はいつも私たちの身近にある別世界であり、再会したい人とも会えます。でもその前にやるべきことがあります。自分の人生を全うすることです。
人生を全うするということは、すなわち自分を知るということ。お天道さまに恥じない生き方とはどういうことか、生きている間にあれこれ自問自答し、様々な経験を経た後にあの世へと還るのがこの世のルールなのだろう、と私は感じています。〉――本文より
第1章 見えないものに意味がある/第2章 答えは出すものでなく出るもの/第3章 欲しがるのをやめる
第4章 評価は誰かの思い込みにすぎない/第5章 人は魂でつながっている