・関西の一名門校にすぎなかった灘校が、なぜ受験界の王者になりえたのか?
・卒業生の4分の1は医師、国際数学オリンピックで数々のメダル受賞、ノーベル賞受賞者の野依良治を輩出...といったように、なぜ理科系に強いのか?
・遠藤周作、高橋源一郎、中島らもetc.の異才を輩出した校風とは?
・「成績2桁を死守せよ」という激しい競争のなか、「落ちこぼれ」たちは、どんな人生を歩んでいるのか?
1学年あたり約200名という少数精鋭主義を考慮すると、東大合格者率や国公立医学部や京大への進学実績において、灘校は「日本一」といえる。
本書は、創立から現在にいたる歴史をひもときながら、数多くのOBにインタヴューをしたり、現役灘高生にアンケート調査を行ったりして、その秘密に迫った。格差社会論の代表的論客が、中・高一貫校やエリート教育の功罪を徹底検証する。