アパッチ壊滅、不良親父の帰還……
昭和大阪を舞台に銭を巡る人間模様が交錯!
帝国金融社長・金畑金三の原点を探る戦後回顧録の第二弾。
貧窮の金三が身を寄せたのは在日朝鮮人グループが主体となった鉄の盗掘集団・アパッチ。
しかし、同胞の裏切り者・横山千吉の謀略による警察の介入で壊滅状態に陥ってしまう。
時は昭和四十年代――北朝鮮への帰国支援事業が活発になっていた当時、アパッチの精神的支柱だった徳山も北朝鮮への帰参を決意。
残された金三、そして盟友の朴正男は、組織の裏切り者だった横山千吉の下で、新たな“銭の道”を歩むこととなる。