「カバチ」とは広島弁で、文句や屁理屈のこと。法を知れば、それまで泣き寝入りしていた人もカバチをタレて(言って)、自分たちの生活を守ることができるのだ。 主人公の田村は、行政書士の大野と出会ったことでそのことに気づき、大野事務所に入所した。そんな田村が補助者として積んださまざまな経験を綴ったのが前作『カバチタレ!』。そして、試験に合格し晴れて行政書士となった田村が、新たに登場する女行政書士・住吉美寿々とともに、これまで以上にカバチをタレるのが『特上カバチ!!─カバチタレ!2─』である。
酒屋の朝顔儀介のもの忘れがひどくなり、息子夫婦は田村に任意後見契約を依頼した。儀介が間違えて借金でもしないかと心配した息子は酒屋をやめるように説得するが、儀介にとって店は生き甲斐。息子夫婦に通帳とハンコをとり上げられると、儀介の症状は余計に悪化する。儀介をよそに田村・栄田コンビと息子夫婦の争いはヒートアップしていく! 前巻から読めば、成年後見編がまるまる読める完結編!!