古代の人類「三つ目族」の末裔で自称「悪魔のプリンス」写楽保介(しゃらく ほうすけ)が、親友の和登千代子(わと ちよこ)と共に、様々な事件に遭遇し、解決していく伝奇SF漫画。超古代文明など1970年代のオカルトブームが反映されている。またストーリーの魅力として、古代遺跡に手塚独自の解釈があてられていることが挙げられ、例えば酒船石は古代人が奴隷を服従させるための薬の精製器具であるとしている(「酒船石奇談」)。原作漫画には、一話読み切りの短編のほか、複数話にまたがる所謂「長編」があり、この「長編」ではさらにスケールの大きな冒険が展開される。