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天才柔道家の祖父、猪熊滋悟郎の元で3歳から稽古に明け暮れている「普通」の少女・猪熊 柔が、祖父滋悟郎に大学進学・就職で一方的に決めつけられ、恋愛においてもほとんど許されないなか、祖父滋悟郎の凄さは実感しつつ反発していながらも、徐々に天性の才能を発揮・自覚し、日本国内を始め世界のスポーツの祭典アトランタオリンピックまで雄飛してゆく姿を描く柔道恋愛漫画作品である。祖父の口癖が「金メダル」と「国民栄誉賞」で、主人公の柔にその2つを受賞させるべく奮闘している。しかし当の柔は、本当に強い相手と勝負する時には純粋に柔道を楽しみつつ、いわゆる賞にはほぼ興味がなく、序盤は普通の女の子への願望で柔道をやめたがっていた。中・終盤は父、猪熊虎滋郎への複雑な思い出と、劇的な再開、高校時代のジョディ・ロックウェルの突然の訪問、三葉女子短期大学での、普通の女子大生になりたいと思いつつ、柔とほぼ同じ境遇でプリマを目指しながら挫折した伊東(後に、花園)富士子などの様々な人物との出会いにより、次第に自分の柔道に対する思いに正直になり、成長していく。
連載開始時の柔は高校2年生で、すっかり弱小になっていた武蔵山高等学校柔道部を自らの意思とは裏腹に結果的に盛り上げてゆく。その後も祖父、滋悟郎との厳しい稽古を受けつつ、普通の女の子を目指し、三葉女子短期大学家政学部に入学し、社会人になる際は、5歳の時に巴投げをしてしまい、修業の旅にでてしまった父、虎滋郎をさがすべく旅行代理店を中心に就職活動を続ける。しかし様々な要因が交錯しつつ柔道を中心とする生活が続く。柔と新聞記者の松田耕作の始めての出会いは、柔が街中で引ったくりを巴投げするパンチラシーンで始まる。二人は始めこそお互いに不器用であったが、ソウルオリンピック・ユーゴスラビア柔道世界選手権大会・バルセロナオリンッピクを通じて、お互いの存在の重要性を確信もしていく。

投稿日
発売日
ページ数
212
投稿者
ゲスト投稿

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