副題の「Before the fall」とは、『進撃の巨人』本編第1巻で語られる「ウォール・マリア陥落の前」を意味する。物語は、エレン達が活躍する『進撃の巨人』本編の時代から約70年前から始まる。壁の中に進入を許してしまった巨人の吐瀉物の中から、一人の赤ん坊が発見された。やがて成長し、キュクロ(巨人の子)と名付けられた少年は数奇な運命を辿る。そして、彼は未だ巨人と戦うすべを持たなかった人類に希望をもたらす存在となっていく──。
キュクロをダリオ殺害犯の一味として告発したシャルルの兄・シャビィは、シガンシナ区担当憲兵団隊長のグロリアに見出されて憲兵団入りすると共に、家出したシャルルを自らの手駒とすべくイノセンシオ家当主としての権力を使い、探索の網を広げていた。一方、キュクロもまたシャルルを工場都市に残し、新型「装置」の実戦テストを巨人相手に行うべくシガンシナ区へと向かう──。宿命のライバルの運命が交差する最新刊!