「カバチ」とは広島弁で、文句や屁理屈のこと。法を知れば、それまで泣き寝入りしていた人もカバチをタレて(言って)、自分たちの生活を守ることができるのだ。 主人公の田村は、行政書士の大野と出会ったことでそのことに気づき、大野事務所に入所した。そんな田村が補助者として積んださまざまな経験を綴ったのが前作『カバチタレ!』。そして、試験に合格し晴れて行政書士となった田村が、新たに登場する女行政書士・住吉美寿々とともに、これまで以上にカバチをタレるのが『特上カバチ!!─カバチタレ!2─』である。
親に売られた!!親権者万能!!未成年には借金押しつけ放題!!甲斐光男の継父はバクチにおぼれるダメ人間。賭場で背負った借金を返すため、親権者の地位を利用して息子名義で街金から200万円を借りた。田村は継父の親権を喪失させる手続きをとりたいが、光男は拒否。父と母との関係を破綻させたくないのだ。それでも継父に反省の色はなく、街金の魔の手は光男の恋人にまで及ぶ!