植物に秘められたパワーが、あなたの望みを引き寄せてくれる
わたしたちの祖先は、ハーブに不思議な力や魔力が宿っていることを知っていました。
例えば、ケルトの司祭ドルイドやアポロン神殿の巫女たち、古代ローマ神殿の司祭たちなどは不思議な力を植物から得ていました。植物は、太古のむかしから魔法に使われているのです。
魔法とは、「自然の力で変化を起こす術」のこと。いまではハーブを使った魔法はほとんど忘れ去られてしまいましたが、けっして、完全になくなったわけではありません。
本書には、ヨーロッパとアメリカのハーブに関する知識や、世界各地で言い伝えられている「おまじない」をふんだんに盛り込み、植物で魔法を使うときに必要な情報を網羅したガイドブックです。
例えば…
●バーベインを家のまわりだけでなく観葉植物のまわりにも埋めておくと、経済的に豊かになり、植物もよく育つ
●オリス根をバッグに入れて持ち歩くと、異性を惹きつけることができる
●就寝前にローズバッド(バラのつぼみ)ティーを飲むと、予知夢を見られる
●歯痛を和らげたいなら、エルダーの小枝をかんでから、それを壁に打ち込んでみる
本書で紹介する魔法のほとんどは、このように日常的に起きる問題に対して使うものですが、なかにはもっと難しい魔法もあります。
例えば透明人間になる、霊を呼び出す、不死身になる、ウミヘビにかまれないように注意する、妖精を呼び出すなどです。それらは、かならずしも実用を目的としたものではありません。
ではなぜそういった情報をご紹介するのかというと、むかしからの言い伝えということもありますし、何よりも、興味深く、ロマンがあるからです。
そういう情報があったほうが、効果的な魔法をかけるために必要なイマジネーションがかき立てられるのです。
本書でご紹介するハーブの総数はなんと400種類以上。
一般名称(本書では基本的に英名に統一しました)から、学名、使用時の注意事項など基本的な情報から、「ジェンダー」「支配惑星」「支配元素」「(ハーブとの結びつきが強い)神」「儀式での使い方」「魔法の使い方」など魔法で使うときに必要な情報をできるだけ簡潔に掲載してあります。
これらの情報はあくまでもハーブの魔法の使い方に限定しました。薬効に関してなら、その分野ですばらしい本がすでにたくさん出版されているからです。
植物にまつわる神話や歴史などの背景情報も、魔法と関連がある場合を除いて、載せていません。
また、破壊的で有害な魔法について調べようとしている人にはがっかりされるかもしれませんが、そういう魔法は使う人を破滅へと導いてしまうため、これも本書には載せていません。
自分や周りに良い結果が出るように願って魔法を使えば、私たちの生活はより豊かに、より楽しくなります。ハーブがきっとあなたの願いを叶える手助けをしてくれるでしょう!
■目次
はじめに
第1部 ハーブを使った魔法の基本
1.ハーブのパワー
2.魔法の流儀
3.呪文と唱え方
4.魔法の目的
5.ハーブ事典の項目について
ハーブ使用時の注意事項
第2部 魔法に使うハーブの事典
付録
ハーブの色と魔法の関係
用語集
参考文献一覧(注釈つき)
ほかの呼び名⇔一般名対応表(五十音順)
【著者紹介】 スコット・カニンガム(Scott Cunningham)
スコット・カニンガムは自然のパワーによる魔法を20年以上も実践していた。フィクションやノンフィクションなど、30点を超える著書を執筆しており、その大半がルウェリン・パブリケーションズから出版されている。ニューエイジの分野では極めて高く評価されており、その著書は同分野の幅広い興味や関心を反映している。1993年3月28日、長い闘病生活の後に逝去。
原書:Cunningham's Encyclopedia of Magical Herbs