「世界を変えた男」は、無鉄砲で、真っ直ぐで、そしてセクシーだったーー。
来年2017年は、未だカリスマ的人気を誇るキューバ革命の英雄、チェ・ゲバラが死して、50年にあたる折、『チーム・バチスタの栄光』などのベストセラーで知られる海堂尊氏が、ゲバラを主人公とした長編4部作に挑みます。その第1作目となる本書は、アルゼンチンの医学生、エルネスト・ゲバラが、親友と南米縦断バイク旅行に出かける、「ゲバラ青春篇」です。
チリで新聞社の特派員になり、あるいはセクシーな人妻とお近づきになるなど、若さを謳歌するいっぽう、独裁者の専横ぶり、社会的弱者の困窮を目の当たりにし、義憤にかられていきます。稀代の革命家となる原点が描かれます。