東京に住む大学生の僕は香港旅行中にマフィアのワナにはまって、 売春クラブで働かされることになってしまった。(同人評) 香港、日本、中近東、中央アジアを舞台とする激動の2年余りを描いた性転換小説。主人公が一体どうなるのか最後までハラハラさせられるが、性を超越した「幸福さがし」の旅はついに究極の答えに到達する。●性転のへきれきシリーズについて 「性転のへきれき」シリーズはオンライン性転換小説の草分け的存在で、1998年から2003年にかけて性転換ファンタジー作品5作が公開されました。性転換がテーマで軽度の性描写も含まれますが、これらはロマンス小説の色彩の強い純文学(ライトノベル)です。 一方、2014年11月に公開されたユキの場合「よじれた戸籍」は性の自己認識の問題を扱う大作で、官能小説レベルの濃厚な性描写が含まれるため18才以上の読者を対象としています。 1997年11月 ひろみの場合「突然の性転換」 1999年 3月 かおりの場合「ラブストーリー」 2000年11月 由香の場合 「夫婦スイッチ」 2002年12月 洋子の場合 「香港の娼婦」 2003年11月 えりの場合 「あなただけが好きだった」 2014年11月 ユキの場合 「よじれた戸籍」 一般的に性転換小説にはファンタジー的なものが多いのですが、性転のへきれきシリーズには、ある日突然男女が入れ替わったり、薬や機械装置で性別が変わるなどの「夢」の要素は無く、登場人物は手術、女性ホルモン、レーザー脱毛などの現実的方法によって、自らの意志で性の変更に取り組み、或は他人の思惑や謀略によって女性化するというのが、性転のへきれきシリーズの特徴です。