「死体が見たいから、刑事になったに決まってるでしょ!」
『死亡フラグが立ちました!』の著者、待望のユーモア・ミステリ!
静岡県浜松市で、生きたまま次々と焼き殺されるという残虐な連続放火殺人事件が起こる。中部警察の代官山脩介らは、事件解決に奔走するが、その捜査本部に県警から一人の女がやってきた。黒井マヤ、25歳、すこぶる美人。一瞬見ほれる脩介だったが、マヤは一筋縄ではいかないどんでもない女刑事だった!サディスティックでワガママ放題なマヤは、相棒になった修介を罵倒しまくり、殺人現場では「死体に萌える」ばかりで、本気で真犯人を見つけようとしない。さらに、事件の被害者は、元ヤクザ、詐欺師、OL、主婦、歯科医など様々で、何の共通点もなく、捜査は難航する。そんな中、脩介はマヤの奇行に振り回されながらも、被害者の間で受け渡される「悪意のバトン」の存在に気づくのだが――。傑作ユーモア・ミステリ!