調剤室から飛び出した薬剤師たち。
「見える薬局・薬剤師」が地域医療の常識を変える。
薬剤師というと「調剤室に閉じこもって調剤作業をする人」というイメージがあるかもしれない。しかし薬剤師の本来の役割は、調剤作業をすることではなく、患者に対しOTC薬を含めた服薬指導をして、その効果をたしかめるとともに、副作用をチェックすることにあるはずだ。
薬剤師は本来、地域住民にとって「健康相談のできる、いちばん身近な存在」であるべきであり、そのうえで最近では、地域包括ケアシステムにおける在宅医療や在宅介護を行う医療チームの一員としての役割も求められている。さらには、プライマリ・ケアの実践や、セルフメディケーション支援など、地域医療のなかで薬剤師が活躍できるフィールドは、今後さらに拡大していくだろう。
医薬分業の先駆けとして「見える薬局・薬剤師」の実践をテーマに理想の薬剤師像を追求し続けている株式会社ファーマシィの事業活動やビジネス理念を紹介するとともに、これからの地域医療において薬局や薬剤師が担う役割や責務、および、そのあり方について検証する。
◆もくじ◆
第1章 過渡期を迎えつつある「医薬分業」
第2章 これからの薬局・薬剤師の役割とは?
第3章 医薬分業の先駆け「ファーマシィ」の実力
第4章 患者に信頼される薬剤師を育成
第5章 創業社長・武田宏の経営理念と医療哲学
第6章 ファーマシィが提案する保険薬局の新しいかたち