▼第31話/二つの移植▼第32話/始動▼第33話/脳死判定▼第34話/倫理というルール▼第35話/無償の善意▼第36話/理解し合えない▼第37話/由紀子▼第38話/本心
●主な登場人物/斉藤英二郎(永禄大学附属病院の研修医。現在、最後の研修先・泌尿器科で研修中)
●あらすじ/皆川が担当していた患者が脳死状態に。医師の責務として、担当医が患者の両親に“臓器提供”の選択肢について語る姿を、傍らで黙して見つめていた皆川。説明が終わって両親と別れた後、皆川が「もう少し両親の気持ちも考えるべき」と問いかける。一方その頃、飲み屋で倫理委員長と出会った近藤(夫)は、赤城と斉藤の移植承認を懸命に懇願していて…(第31話)。
●本巻の特徴/脳死状態に陥った青年はドナーカードを持っていた。青年の両親は、息子の最後の願いを叶えるため、臓器を提供する意思を固める。ドナーの担当看護師として両親と共に二度の脳死判定テストに付き添う皆川。そして、腎臓摘出チームの助手として臓器移植手術に入る斉藤。ふたりはそこに何を見るのか…?
●その他の登場人物/赤城カオリ(永大附属病院を最近退職した元看護師。11歳の時にI型糖尿病を発症、現在は透析治療中。腎臓移植を受けない限り死に至る可能性大)、皆川由紀子(斉藤の元恋人。永大附属病院の看護師。NICU[新生児集中治療室]から最近、脳外科の集中治療室に異動)、近藤ムツミ(永大附属病院泌尿器科の医師。斉藤の指導医。移植医療には絶対反対の立場)、近藤〔夫〕(近藤ムツミの夫。泌尿器科兼先進移植医療が専門の、いわゆる移植医。斉藤と赤城の移植を利用して再び陽の当たる場所に出ることを目論む?)
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