その昔、男性が世界の主役だった時代があった!
女性が全てを支配する日
これは間もなく世界に起きようとしている構造的な変化を予見する小説です。海外のある事件が気付かないうちに日本にも波及し、後世の人々が世界維新と呼ぶ根本的な変革が、静かにそして急速に進行するのです。世界維新後の世界では男女の立場は今とは全く異なります。
世界維新がどのように始まり、どう進行したのか、本作品の中で美瑠久という女性(元少年)が生活に密着した視点で語ってくれます。
序章と終章の舞台は杉村家の居間です。その日大人の女性になった乙葉(序章と終章の主人公)と祖母の美瑠久、長兄の翔太、次兄の宏太の会話により組み立てられています。
第1~6章では祖母の美瑠久(ミルク)がサッカーの少年チームのエースだった少年時代のTS体験と、中1の時に中東で起きた世界を根本的に変える事件の結果、美瑠久とその家族、そして周囲の社会がどのように変化していったかを自らの体験について語ります。
美瑠久と、美瑠久の後にサッカー部のエースアタッカーになった梅沢大悟の恋のストーリーもこの小説の見所です。