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「きみはただの人間だ――神様じゃない」 「善悪の判断のある者に頼みたまえ。ボクみたいな人間は役に立たないよ」僕の反対を無視し、繭墨あざかは知人からの頼みを断わった。人魚に関する醜悪な事件は、彼女好みの“娯楽”ではなかったからだ。だが一転して、彼女は依頼を受けると言い出した。その微笑みには不吉な兆ししかない。だけど、僕はもう馬鹿げた怪異による犠牲者をだしたくなかった。自らを犠牲にすることになっても――。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第3弾!
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